「1日分の野菜」=350gの根拠
コンビニで最近よく見る「1日分の野菜の1/3が摂れる」とか「1日分の緑黄色野菜が摂れる」というふれこみのお弁当を見て、
そういえばなぜ野菜の摂取量は350g、緑黄色野菜は120gなんだろう…と、ふと気になったので調べてみた。
この摂取量の出所は、健康日本21だそう。
健康日本21の栄養・食生活のところを見てみます。
栄養・食生活との関連が深いとされる疾病として、高血圧、高脂血症、虚血性心疾患、脳卒中、一部のがん(大腸がん、乳がん、胃がん)、糖尿病、骨粗鬆症などがあるとしています。
これらの疾病と関連のある栄養素として、
エネルギー(消費とのバランスとして)、脂肪、ナトリウム、カリウム、食物繊維、抗酸化ビタミン、カルシウムなどをあげています。
つまり健康日本21では、生活習慣病予防の観点で摂取の目安を定めているというわけです。
このうち、野菜が関わるのはカリウム、食物繊維、抗酸化ビタミンです。
循環器疾患やがんの予防のためにカリウム、食物繊維、抗酸化ビタミンを摂取する必要があり、現状*1ではこれらの成分は野菜から多く摂取されています。適量摂取するには、野菜350〜400gの摂取が必要と推定され、350g以上という基準が定められました。
一方緑黄色野菜はというと、カルシウム摂取を目的に基準が設定されています。
カルシウムは、牛乳・乳製品、豆類、緑黄色野菜から多く摂取されています。緑黄色野菜の摂取量とカルシウムの摂取量の関係を調査し、「第6次改定日本人の栄養所要量」*2の600〜700mgを摂取するために適切な量が120gと割り出されたそうです。
緑黄色野菜=カロテンとビタミンCのイメージだったので、カルシウム摂取のために設定されていたというのは意外でした。
以上、厚生労働省のサイトを参考にかきました。