残業女子のゆるゆるバランス自炊

毎日仕事で帰りが遅くても、手を抜きながら健康的な食生活を整えるために工夫しています

健康を得るためのコストと投資


健康的な食事は意外に安い 1日の差額はたったの150円 | 栄養 | 保健指導リソースガイド

去年の記事ですが、関心を持っている内容だったので取り上げてみました。

健康的な食生活をしようと思うとお金がかかるなあ、というのは、私自身の実感としてありました。
何も考えないで食べていると、野菜やら乳製品やらが不足します。
そこで朝にヨーグルトを食べてみたり、外食でサラダを足して食べてみたりすると
その分の食費が積み重なってくるわけで、
貧乏学生だった私は、自らの栄養学の知識と経済状態の板挟みにあって辛い思いをしたものでした(大袈裟)

とはいうものの、実際どれだけ出費が増えるのでしょうか。
記事の調査によると、1年間に5万6000円、1日に150円だそうです。

そう考えると、多くの人にとっては大したことがない額に感じられます。
もっとお金がかかってしまうイメージを持っていて、「お金がないから健康的な食生活ができない」と思っている人に対して、少しのプラスで大きなベネフィットが得られるような働きかけがあるといいなと思います。

あと、健康を失った時にかかる費用や働けないことで損する金額を考えると、1日150円では抑えられないと思うので、
食生活は未来への自分への投資として考えたらよいのではないかと。

まあ、どれだけの人が経済的な理由で健康的な食生活を送れていないのかはわかりませんが。
(なので最近、貧困問題にも興味があったりします)

サプリとか健康食品とかにお金をかけて健康を保っている人も一定数いるだろうし、
そもそも「健康的な食生活」の定義も人によって違うでしょう。

何にどれだけお金をかけて*1、どんな状態の「健康」を目指すか。
個人の価値観と判断に委ねられる面が大きいから、
みんなに当てはまるような食生活の改善案を考えるのって難しいなと思うのです。

とはいえ、嘘くさい情報を信じて振り回されて、間違った健康を目指すのは避けたいので、そこは叩いて行きたいと思っています。。

*1:人によっては時間もかけているでしょう

カフェインにも遺伝子の影響


カフェインの影響の出方は遺伝子で個人差が出るらしい - IRORIO(イロリオ)

遺伝子変異が起こっているかどうかによって、代謝と影響のレベルが異なるそう。

記事の最後に書いてあるように、お酒に強い(=アルコールを分解する酵素*1の働きが強い)かどうかと似たメカニズムなのでしょう。

そうなると、ただ個人差というだけではなくて、人種間差もありそうですね。
アメリカの研究を参考にするのはもちろん必要だけれど、日本人での研究が進んでほしいなあと思います。

動物実験のデータを引き合いに出すこと


「栄養ドリンク」「トクホ」に潜む重大問題 | 5日連続特集 ヤバすぎる!ドリンクの裏側 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

↑こんな埋め込み方もできるのか、知らなかった。Facebookみたいですね。

というわけで、上記の記事の感想を書いていこうと思います。

ドリンク中の安息香酸

取り上げられたデータは、

安息香酸Naを2%および5%含むエサを与え、ラットを4週間飼育した実験で、5%群のラットはすべて過敏状態、尿失禁、けいれんなどを起こして死亡した。

そして、これに対して

もちろん市販のドリンクには5%も入っていません。清涼飲料水の場合、安息香酸Naを添加できる量は最大で0.06%。しかし、それほど毒性の強いものを使用していることが問題。

としています。

安息香酸ナトリウムの含まれる清涼飲料水として、栄養ドリンクが挙げられていますが*1
栄養ドリンクはたいてい1日1本100ml。
すると、最大量が添加されていたとしても、1日に60mgの摂取となります。

動物実験では、エサ全体に含まれていた濃度でしたが
人間での値は、1日にたった100mlしか飲まない飲み物の濃度です。
これだけの摂取で、1日に2%や5%なんてなるはずがありません。

もっとも5%というのは、致死量の話ですので
低くてもなんらかの健康被害は出ると考えられますが、
安息香酸のグループADIは一日当たり・体重1kgあたり5mg。
体重60kgの人で1日300㎎ですから、それでも下回っています。

天然も安全ではないけれど…

続いて、カラギナン。
これは既存添加物*2のひとつで、ADIは設定されていません。(既存添加物でも設定されているものもあります)

近年、加工豆乳にカラギナンが含まれているそうです。
このカラギナンに対する実験データとして、

カラギナンを15%および25%含むえさをラットに50日間与えた実験では、4日目から下痢が始まり、25%群では血便が見られた。8日目からは背中の毛が抜け始め、25%群ではメスが激しく抜けている。さらに、ラットにあらかじめ発がん性物質を与えたうえで、カラギナンを15%含むえさを与えた実験では、結腸腫瘍の発生率が高まった。

これはさすがに、カラギナン食べさせすぎでしょ、と思うしかないです。。

動物実験のデータの使い方

添加物の毒性を調べるためには、毒性が出る高濃度まで動物に与えて実験をして
その結果からどれだけ食べても安全かを判断することになります。
なので、毒性を評価しようとされたことのある成分ならば、どんな成分でも
「○%で~~の被害が出た」という報告は見つけられるはずです。

それをもとにして安全な摂取の仕方を考えるのがリスクの考え方なはずなのに、
この記事の前提として「動物実験で危険性が確認された=摂取してはいけない」となっていて
せっかくのデータが、世間を不安にさせるために利用されてしまっているのではないか?
という疑問が浮かんでしまいました。

量について把握すること

「危険性が確認された」ではなく、
「どれぐらいなら食べても安全か?」という基準で考えたいと私は常々思っていますが、
結局食品中にどれだけ含まれているのかは、書いていないのでわからないのですよね。
さすがに豆乳中に、1日の食事の15%に相当するカラギナンが含まれているとは思っていませんが…

各食品にどれぐらいの量が入っているのかをはっきり書くようになったらいいのかなと思いつつ、
逆に不安を煽るだけかもしれないし、
スペース的に無理があるかもしれないし、
どうするのがよいのだろうかと思っているところです。。

*1:栄養ドリンクは清涼飲料水ではなく医薬部外品が多いとは思うのですが…

*2:古くから使われてきた天然の素材であるため安全とされている物質

薬学検定

薬学検定3級を受けてみようと思います。

内容は、一般用医薬品(ドラッグストアで買える薬)の成分や、特定保健用食品の成分の
作用や効果・効能、服用上の注意についてです。

新しい薬を作る仕事をしているわけではないとはいえ、
効能とか副作用とか知っておいたほうがいいよね、と思って。
「製薬会社で働いているのにそんなことも知らないの?」とか余計なこと言われたくないし。

試験日は11月30日。
テキストは持っていますが、過去問集も買う予定です。
「過去問を解いてみて、わからない部分は教科書に戻って覚える」というのが私流の勉強方法なのです(ただ単に暗記が苦手なだけ…)
なにしろ成分名が多いので(仕事で出てくるとはいえ)早めにぼちぼち勉強を始めたいと思います。

ビタミンCとアスコルビン酸の違い

「ペットボトル入りお茶が健康に悪い」とかいうガセネタを探るを読んで。

内容に関しては本当に同意。
なぜこうも根拠がない情報が発生するのか…不思議。

まあ、「食品メーカーが言っていることが信用できない」というのも
いろいろな不祥事が起こっている今、仕方がない気がしますが。。

特に共感したのがここ。

石油由来のビタミンCだからいけないとか言い始めてて、原料が何であろうが化学式が同じであれば同じ物質であり、塩も砂糖も口にできない人たちになってしまいます。

私の大学時代の友人が、知り合いに
「ビタミンCは天然由来で、アスコルビン酸は化学的に合成したものなのよ!
 あなた管理栄養士なのに、そんなことも知らないの??」
と言われ、唖然とした、という話を思い出しました。

間違ったことが信じ込まれて広まっていくことがとても怖いです。
せめて、せめて自分の知識が本当か疑ってほしい。。
(偉そうにひとのことを言える身分でもありませんが)

子ども向けの食育で目指すこと

身体に良いものは不味いもの?という記事を読んで。

研究チームは、3-5才の子どもを対象に5研究を実施した。全研究で、子どもたちはクラッカーもしくはニンジンをスナックとして食べる女の子についての絵本の読み聞かせを聞いた。女の子が強くなる、もしくは計算の手助けとなる、といったスナックの利点を教える話があるバージョンとないバージョンがあった。
その後子どもたちは、絵本で紹介された食べ物を食べる機会を与えられ、研究チームが子どもたちが食べた量を測定したところ、子どもが強くなったり計算ができるようになるなどの話を聞かなかった子どもの方が多く食べたという。

大学時代にサークルで食育活動を行っていて、
子どもたちにはいつも「食べる楽しさ」を訴えていました。
小さい子には、「健康のため」といってもピンとこないから、という理由からです。

この研究の結果からすると、伝わらないどころか逆効果なんですね。。
「食べなきゃいけない」ではなく「食べてみたい」と思わせなければならない…

当時は食べる楽しさを伝えることがどれだけ効果があるかわからなかったけれど、
細かいことはさておき楽しく食べてもらい、後から理屈を学ぶ、
そんな形がよいのかなあと思っています。

ブログを書くということ

久しぶりの記事になりました。

突然ですが、今までの私とブログについて書こうと思います。

私が初めてブログを書いたのは高校3年生のときでした。
受験勉強の記録や模試の結果を載せ、進捗を振り返っていました。
結果的に第一志望の大学に合格できたのは、ブログを通して
「反省を次の計画に生かす」ことができていたことも理由にあると思います。

その後進学してもブログは続けていました。
大学生というと、一般的には休みの多いお気楽な立場と思われがちですが(その側面も否定はしませんw)
テストに追われたり、人間関係につまづいたり、
今勉強していることをどう将来に生かそうか?と悩むこともありました。
そんなときにブログに書き溜めることで、考えを整理したり、自分で自分を励ましたりできていました。
(当時はそんなこと考えて書いていたわけではありませんが、、、)

そんな中で、「人々の健康づくりに役立つ身近なものを生み出したい」という夢が生まれました。
そして大学を卒業し、大学院で修士号をとり、会社に就職したのが今年の4月。

世の中にたくさんいる社会人の先輩からみれば、まだ4ヶ月ごときで何が言えるのか、と思われるかもしれませんが
今の仕事でそれが叶えられるのか?という疑問を持つようになりました。
間接的には関われるだろうけれど、もう少し直接的に関わりたいな、と。
ただ、一生この仕事を続ける、ということもないでしょうから
今は修業期間だと思って、知識やスキルを高め、
将来的にそういった部署に行くことを目指したいと思っています。

そういえば、私にはもうひとつの夢がありました。
「健康に関する正しい情報を発信したい」
ということです。

食品について勉強していたので、
テレビで報道される健康情報や食の安全について、周りの人から質問されることがよくありました。
そんな中で、間違った情報に流され、誤解したり過剰に心配したりしている人にも出会いました。
そこで、そんな状況を変えたい!と思ったのです。

片方の夢を職業にしたからといって、もうひとつの夢を捨てたくはない。
ということで、実際に発信してみようとしたのがこのブログです。
ただ、今までのブログのようには更新が続きませんでした。

理由を考えると、ふたつ思い当りました。
ひとつは、書く内容に困ったこと。
正直、たかが修士まで勉強しただけの私では、発信できる情報なんて限られています。
付け焼刃的に調べてまとめたとしても、自分の頭で考えたことでなければ記事にはできない。
伝えたい内容があって、それが載っているサイトなり本なりを見つけたとしても、
それを転載しただけでは薄っぺらい文章になってしまいます。。

もうひとつは、自分の書いている文章が面白くなかったこと。
もちろんプロではないので、面白いと言ってもらえる文章をかける自信はありませんが、
以前のブログでは自分で納得のいく文章を書いていました。
このブログでは、「この情報が正しいのだ、分かってもらえるよう説得しよう」という気持ちで書いていたので
上から目線すぎて、自分で嫌気がさしてしまいました。
自分で読みたくない文章を人に読んでもらうことなんてできません。

そこで、まずは
「自分で情報を発信する」のではなく、
「勉強したことに対して考えて、それを記事にしてみる」ことから始めようと思います。

そうすることで、学びが深まり、知識を自分のものにすることができる。
さらに、「私はこう思っている」というスタンスだったら、割と楽に書くことができるし
読んでくださった方がもしいれば、その意見に対してどう思うかを考えていただくことで
健康や食の情報について考えるきっかけにしてもらえるのではないかと思ったのです。

というわけで、これからはここを健康について雑多に扱っていくブログにします。
前よりも肩肘張らない感じで、続けていけたらと思います。

追記

そういえば、とりたい資格や受けたい試験もいろいろあるので
勉強記録もここでつけてみようかと思っています。
薬学検定、健康食品管理士、LC分析士あたりですかね。
9月になったら土日が空く予定なので、そのころに勉強を始めます。