ウソは信じるほうよりつくほうがわるい?
最近本業に追われて、このブログを全く意識せずに生活していたのですが
どうしても書きたくなる出来事があったので、久しぶりに投稿してみます。
事のきっかけは、ふらっと入ったコンビニでたまたま見つけたレシピ本。
野菜のレシピが食材別にまとめられていて、
「食材を買ったのに余ってしまって使い切りたい!」
ということの多い最近の私には便利かも。
と思って、読み進めていくと
「野菜から酵素を取ろう!」
なる特集がありまして*1。
普段あまりレシピ本を見ることがないので、酵素が流行っているらしいということは知っていましたが
まさかここまで影響するほど世に浸透しているとは。
監修に栄養士さん(調べてみたら結構メディアに出られている方らしい)も入っているのに
なんでこんな怪しいこと書けるのか、という憤りがふつふつと。
今までは、一般市民のヘルスリテラシーを上げるべきだと思っていました。
科学の知識をベースに、情報を見極めて使っていける能力を身につけてほしいって。
でもこの件で気づいたんです。
まず、間違った情報が流れないようにすることが大切だと。
つまりは、専門家がウソ言っててどうするって話なわけです。
そういえば以前も、レシピ本で
「白砂糖ではなく、精製度が低くミネラルが含まれている三温糖を使いましょう」って書かれているのをみて
出版前にだれかおかしいって気づかなかったのかな。って思っちゃいました*2。
なんでこういう情報ばかりが世に出回っているのか考えてみたのですが、
わかりやすくて目をひきやすいからかな?というのが今のところの見解です。
正しいことってあまり目新しくないし、なにより地味です。
結局、いろいろなものをバランスよく食べましょう。みたいな感じになってしまう気がします。
もちろん体にいいと実証されている成分もありますが、
食材としては出尽くした感があります。赤ワインとかオリーブオイルとか。
そういうのより、耳慣れない何かが実はすごく効く!みたいな内容のほうが
人が飛びつきやすくてウケがいいから、そっちに走っちゃうんですかねえ…
まあ、「酵素を取らなきゃ!」と思いたったことがきっかけで野菜をたくさん摂取するようになるのであれば、
勘違いでも結局健康的な食事に近づいているし、いいのかもしれない。
と、最近丸くなった私はそんなふんわりした結論で今回の話を終わらせてみようと思います。