おぼえがき

食べ物と健康にまつわる情報についてなんやかんや言って楽しむためのブログです。

ARfDって今回が初耳だった件

改めて説明が必要ないくらい有名な事件となったアクリフーズのマラチオン混入事件ですが、事件が収束するまでの過程でこんな報道がされました。

マルハニチロ:当初より重い農薬毒性に訂正 会見で*1

半数致死量のLD50を基準にしたらそれはまずいでしょ。
というのはさておき、ARfDってなんだ?そんなの習ってないぞ*2と思ったので、1ヶ月前のネタではありますがさっくりと調べてまとめてみました。

ARfD:急性参照容量 (Acute Reference Dose)
24時間またはそれより短時間に経口摂取しても、健康に悪影響が生じないと推定される1日当たりの量

今まで食の安全について大学で習ったり、本で読んだりしてきましたが
食品添加物や農薬についてはADIを用いて考えることが多くありました。

ADI:一日摂取許容量 (Acceptable Daily Intake)
毎日一生涯摂取し続けても健康に悪影響が生じないと推定される1日あたりの量

つまり、ARfDは急性毒性、ADIは慢性毒性の指標というわけです。
今回のマラチオンのように、急性の健康被害が出るケースはADIではなくARfDを使うべきだということがわかりました。

上記を書くに当たって、厚生労働省の報道発表を参考にした*3のですが、今回のマラチオン混入濃度が15,000 ppmって…百分率にしたら1.5%。すごい濃度です。
生産側のモラルが問われるなあ、と再度実感した出来事でした。

*1:毎日新聞、2013. 12. 31

*2:以前読んだ本に載っていたようですが、すっかり失念していました

*3:別添2に載っていた用語説明が他のサイトより分かりやすくて、お役所の発表する資料のイメージを良い意味で裏切られました