おぼえがき

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栄養医学ガイドブック―サプリがもたらす健康の回復/柏崎良子

栄養素と病気の関係についてもっと知りたいな、と思って手に取りました。

この本に載っているのは、「栄養療法」ではなく、「栄養医学」だそうです。
足りない栄養素を補うという発想ではなく、
栄養素を薬のように用いることで病気を治そうという考え方です
(であってるのかな?私はそう解釈しました)

一般的には「分子整合栄養医学」「オーソモレキュラー」などと呼ばれているみたいです。
さっと調べた感じでは、賛否両論のようですが(^^;;

1章は栄養医学の大切さを語ったもので、
2章は栄養素がどんな働きをしているかについて書かれています。
これが結構専門的な割にコンパクトにまとまっているので、
栄養の基礎を勉強したい人にはもってこいじゃないかなと思いました。

ただ、「タンパク質60gを普通の食事から摂取するのは難しい」としているのですが…
平成23年度の国民健康・栄養調査をみたところ、タンパク質の摂取量は
平均値・中央値ともに60gを少し上回っているので
現在の日本の飽食ぶりからしても、タンパク質不足を心配する必要はないのでは?
(高齢者など低栄養リスクの高い人は除きますが)
と、私は考えました。

3章は、病気・症状別の栄養のとりかたが載っています。

一番目に「低血糖症」が載っているのですが、これがちょっと納得いかなくて。
原因として、「白砂糖や精製小麦粉などの精製食品の大量摂取」が挙げられています。
で、次のページには「精製炭水化物の過剰摂取」として
「精製糖は二糖類なので速やかに腸より体内に吸収されます。
そのため血糖値が急激に上昇し(以下略)」と書かれています。

確かに、食物繊維が含まれているほうが糖の吸収は緩やかになりますし
重量当たりのカロリーは(ほんのわずかですが)減るので、
白米より玄米を食べたほうがよいというのは一理あります。

ただ、この説明での疑問点は2つあります。
・精製小麦粉は炭水化物の中でもでんぷんだから、速やかに血糖値を上げないので
 小麦粉を含む「精製炭水化物の過剰摂取」が原因とは言えない
・精製糖でない黒砂糖だって、糖の成分は二糖類なので
 「精製したことが問題」とは言えない
 (ちなみに黒砂糖には食物繊維は含まれていません)

やや揚げ足取りっぽいかもしれませんが、
「栄養」を掲げた本でこのあたりのことが曖昧にされているのは
ちょっと問題なのではないかと。。

また、75gOGTTの結果を見てと
インスリンが出すぎることによる低血糖が問題なのではなく
その前に血糖値が上がりすぎていることが、根本的な問題なのではないかと思いました。

低血糖症については、この先生がかなり研究されているようなので
もうちょっと本を読んで調べてみたいと思います。
私も、おなかがすきすぎた時に汗をかく、手が震えるなどの症状があるので
興味をかなり持っているところではあります。

他にも細かな気づきはありましたが、
本当に揚げ足取りみたいになってしまうのでやめておきます。

ただ、がんの章に書いてあった、
いろいろな食事をすることでリスク分散を図るというのは
安全性の面からみても確かにそうだなと思いました。

なんだか基本的な考え方の面がよくわからなかったので…
もうちょっと分子整合栄養医学について勉強してみたいと思います。